オリT-岡田の決意 「2、3年後にはチームになくてはならない『人間』に」

理想は松井秀喜氏のバッティング、「今年は一つになれる」

「あの年は苦しんでなかなか成績が上がらない中、当時の岡田監督が我慢して僕を使い続けてくれて、その結果いい成績を残すことができました。あの打席では、打つ前から『これはいける』と確信しましたね。バッティング練習のように気負わず、思い通りに打てたという感覚です。そういう打席が増えていけば、今後もいい結果が出せると思います」

 理想とするのは、同じ背番号55を背負った松井秀喜氏(現ニューヨーク・ヤンキースGM特別アドバイザー)のバッティング。「あれだけずっと試合に出て、ずっと安定した成績を残せていた。どういう考え方でどういう練習法を取り入れていたのか、いろいろと話を聞いてみたいなという思いはありますね」

 これから先、チームを引っ張っていくために心掛けることは、気持ちを前面に出すこと。「2年後、3年後には、チームになくてはならない存在というか、チームに必要とされる選手、いや、選手というか『人間』ですね。そういう存在になっていたい。周りから変わったなと言われるように、何をするにしても強い気持ちは常に持っていないといけないかなと」

 団結力こそオリックスの魅力だと言うT-岡田選手は、「昨年以上にチームワークがある。今年は一つになれると思います」と語っている。そのチームワークを牽引する「厚かましい」T-岡田選手の姿を、今年はたくさん見られると期待したい。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

岡田真理●文

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