森脇氏が語る助っ人成功のカギ 最も印象深かった投手&野手は?

プロ指導者から見る助っ人成功の条件 「絶対に欠かせない」要素とは

 プロ野球・春季キャンプも折り返し地点を過ぎた。各選手ともに開幕1軍に向け猛アピールが続いているが、その中でも各球団が補強ポイントを埋めるために獲得した新外国人選手の当たり、外れは今シーズンを大きく左右する。

 今回はダイエー、ソフトバンク、巨人、オリックスで、コーチ、監督と18年間指導者を務めてきた野球評論家の森脇浩司氏に外国人選手の成功のポイントを分析してもらった。

――森脇氏は選手、コーチ、監督としてこれまで数々の外国人選手と接し、指導、起用もしてきた。各チームによって補強のポイントは異なるが、助っ人に求めるものは。

「まずはチームのニーズに合った補強なのかが大事になります。やはり各球団が求めるのは日本人にないもの。大きいのが打てる、剛速球を投げるなど各球団にニーズがある。それとは違う選手を獲ってきても彼らの良さは出しづらいですよね」

――チームは契約金、年俸を合わせ、ある程度の金額を投資する。メジャーなどで実績があっても日本では成功しない選手も数知れない。外国人選手を見るポイントとは。

「一番はコミュニケーションが絶対に欠かせないです。直接話すこともあるが、監督、コーチは通訳を介して話していきますから、言葉で伝える以上に心が伝わることが必要です。

 どのような表情で受け止めたのか、発信したかが分かることが大事になってくる。自己コントロールが出来る能力が高いこと、そして何より日本の文化、習慣に馴染もうとすることが成功する選手の一つの条件。そういった選手は日本の野球を知る努力もしますね」

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