パはホークスが三軍制、MLBでは七軍以上も!? マイナー組織の存在意義とは

リハビリの舞台にもなるマイナー、貴重な受け皿に

 また、マイナーはメジャーリーガーのリハビリにも使われる。メジャー在籍選手が故障をし、リハビリを終えてメジャー復帰への最終段階として、マイナーでのリハビリ試合を行う。

 メジャーリーガーにとっても調整をするために貴重な場となるが、一線まで上り詰めた選手と共にプレーできるのは、若手にとっても有意義な時間となる。日本のように先輩・後輩など上下の関係は米国では薄いものの、契約社会が強いアメリカではメジャー契約をしている選手や、一線まで上り詰めた選手たちは優遇されるからだ。

 ここではまだまだ記せないほどの存在意義がマイナー組織にはあり、私が触れたのもその一部分に過ぎない。だがマイナー組織は米国野球界、そしてスポーツ界にとっても貴重な意義を果たしている、ということも確かに言える。マイナー組織は多くの雇用を生み出し、スポーツ界を目指す者にとっては貴重な受け皿となっている。

 メジャーという最高の舞台を目指すのは、何も選手だけではない。

 監督、コーチ、審判、テレビ・ラジオアナウンサー、マスコット担当、広報、フロント、スカウト、GM、グラウンドキーパー、メディアなどなど、挙げればキリがない。スポーツに携わる人は思っている以上に多くいる。メジャーで働きたいという人間は多数いて、そのため狭き門となってしまっている。

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