新生DeNA、キャンプで見えた収穫と課題 新戦力台頭もセンターラインは…

指揮官の目標は「80勝以上して優勝」

 加えて、二遊間はキャンプ当初からラミレス監督が期待を寄せていた遊撃・柴田、二塁・山下幸の国学院大コンビが打撃面での物足りなさが残った。二塁、三塁を守れる飛雄馬に続く存在として、三遊間を守れる倉本と白崎の台頭、右ひじを手術した二塁・石川の早期復帰が待たれるところだ。

 さらに不動の中堅手候補だった梶谷がキャンプ中盤に左脇腹痛で離脱。開幕に間に合うか、不透明な状況になっている。チームの生命線となるセンターラインの強化という点では、不安が残る形となってしまった。

 練習試合を含めた対外試合では3勝4敗3分け。もちろん、この時期の結果にこだわりすぎることはないが、ラミレス監督自身「勝つことにこだわりたい」と話していただけに、勝負にこだわる部分でもまだ満足できるレベルにないはずだ。

 3月2日には本拠地・横浜スタジアムでのヤクルト戦を迎える。10年連続Bクラスからの脱出へ、そして優勝へ。指揮官は「80勝以上して優勝したい」と高い目標を掲げる。同25日のシーズン開幕戦・広島戦(マツダ)まで、キャンプで得た収穫と課題を踏まえ、チームを強化できるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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