日本プロ野球界「初」! 西武が野球専用人工芝で8年ぶりの王座奪還へ

「フカフカ!」「柔らかい」、お披露目となった人工芝の特徴は?

 8年ぶりの王座奪還を目指す埼玉西武ライオンズの本拠地・西武プリンスドームでは、優勝した2008年以来8年ぶりに、全面的に人工芝が張り替えられた。昨年12月中旬から開始した工事は約2か月を要し、3月1日、西武プリンスドームでの今季初練習とともに、選手たちにもお披露目となった。

 各選手はグラウンドへの第一歩を踏み出すと、「フカフカ!」、「柔らかい」など思い思いの感想を口にした。実際の練習に入る前にも、奈良原内野守備・走塁コーチから「芝が変わっているので状況を十分確認するように」と指示があった。

 2008年に張り替えた際の人工芝は、プロ野球だけでなく、西武プリンスドームで行われるさまざまなイベントで使用されてきた。しかし、8シーズンが経過し、芝が踏み固められたことにより打球が速くなってきたり、試合前のランニングでもその硬さが選手の膝や足首への負担になってきているということで、今回の張り替えとなった。

 今回採用した、ミズノ社製の「MS Craft Baseball Turf」(エムエスクラフト ベースボールターフ)の一番の特徴は、従来の芝のように最初から真っ直ぐピンと立っている状態ではなく、すでにカールしているという点。見た目も天然芝に近く、捲縮(けんしゅく)という加工を施している。このことで形状の経年変化が少なく、復元力にも優れ、導入時の状態を長期間維持できるなど、さまざまな特徴を出せている。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY