「極限の状態で戦ってる」 SBドラ1高橋、プロの世界で思い知らされたこと
今年は「1軍で1勝」、「努力すれば達成できる目標」
「力を使っていないですよね。力をうまく使っているという言い方が正しいのかな。無駄がないんです。5割の力で8割以上の完成度の球を投げているという印象。そういう凄いピッチャーでも打たれて点を取られるわけですから、プロの世界ではピッチャーもバッターも極限の状態で戦っているんだと思い知らされました」
今シーズンの目標は、1軍で1勝。「1軍で2桁勝利とか、武田投手を目指すとか、今の僕には非現実的。1勝ならできるかもしれない。努力すれば達成できる目標を掲げたつもりです」
もちろん、将来的にはチームの絶対的エースになることを目指しているが、「エースかどうかは、周りが決めること」と高橋投手は淡々と言う。
「WBSC U-18ワールドカップで日本代表に選ばれたとき、4イニングくらいしかマウンドに立てなかった。そのとき思ったのは、自分はあまり信頼されていないんだなということ。高橋をマウンドに上げておけば勝てると思わせるくらい信頼を高めないといけないですよね」
理想像は、武田投手のカーブ、千賀投手のストレート、サファテ投手のフォークに、和田投手の美しい投球フォームを持ち合わせたピッチャー。「ホークスのピッチャーはみんなマウンドに立ったら自信に溢れている。どの先輩を見習っても勉強になります」