高松商が熱戦制す いなべ総合に10回サヨナラ勝ち

明治神宮大会覇者が驚異の粘り

 第88回選抜高校野球大会は24日、大会5日目を迎え、第2試合は高松商(香川)がいなべ総合(三重)に7-6とサヨナラ勝ちし、初戦を突破した。

 試合は逆転に次ぐ逆転に。先制したのはいなべ総合。2死一、三塁の好機を作ると、相手先発・浦のワイルドピッチで1点を奪う。

 高松商もすかさず反撃。5回2死一、二塁から3番・米麦の2点二塁打で逆転に成功。6回にも浦のタイムリーが飛び出し、突き放した。

 しかし、いなべ総合は7回、1死一、二塁から7番・山内の2点三塁打で一気に追いつくと、続く奥村がライトへ勝ち越しタイムリー。さらに8回にも4番・藤井、5番・渡辺雄のタイムリーでリードを3点に広げた。

 それでも、昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭(大阪)、敦賀気比(福井)などを破って優勝している高松商も驚異的な粘りを見せる。8回に2点を返すと、9回1死二塁の場面では2番・竹内の強烈な打球がショートのグラブを弾き、二塁走者が一気に生還。土壇場で6-6に追いついた。

 白熱のゲームに決着がついたのは10回裏。高松商は先頭の美濃がライトへ三塁打を放つと、直後、7回から2番手でマウンドに上がっていた渡辺啓が暴投。高松商が劇的なサヨナラ勝利を収めた。

 この日は先発の浦が8回途中で6失点(自責5)を喫したが、2番手の美濃が2回2/3を無失点に抑える好投で逆転勝利を呼び込んだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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