“高速ウォーキング”西武・田邊監督はなぜ歩く?「歩かないと気持ち悪い」

習慣化ができるか否かでパフォーマンスにも違いが?

――このプロジェクトは「観るスポーツ(プロ野球観戦)」と「するスポーツ(生活の中で歩く等)」の融合を目指しています。こういった取り組みどう思われますか?

「今特に車社会になって、歩く機会がほぼなくなってきています。昔は歩いて移動していたわけで、その時代から見てみると、生活習慣病なども増えているので、運動不足も原因の一つだと思います。毎日少しでも歩く機会と時間を確保して、歩く習慣づけすることが大切です。習慣づけすると、今度は『歩かないと気持ち悪い』とすら思うようになりました。ですので、習慣づけをするのに、このような取り組みはよいきっかけになるので、とてもよいと思います」

――こちらのアプリの対象者へのメッセージをお願いします。

「習慣化する、例えば朝少し早く起きてウォーキングするなどで、一日のリズムが作れる。そうすることで、一日の過ごし方が変わる。習慣についての本はよく出ていますが、そういった書籍も読んで、自分の経験からの学びが確信に変わりました。習慣化することで生活のリズムが変わります。それを感じてもらいたいと思います」

――選手たちに、(トレーニングなどの)習慣化を勧めるのに心がけていることはありますか?

「何かを勧めるには、自分がまずやらないといけないと思っています。まず自分がやる、そして継続することで選手にわかってもらう。そうすることで言う言葉に力が入ります。自分がやっている姿を見てもらうことで、選手たちにはメッセージを伝えています。毎日高速で歩くというのはきついけれども、選手たちに伝えるために、私もがんばってやっています」

――習慣化ができる人とできない人で試合などでの結果へのパフォーマンスは違いますか?

「習慣化ができる選手とそうでない選手は、考え方や動きがやはり違っています。例えば、日常の小さなことに対しても、それは当てはまります。例えば、選手たちには、ユニフォームをクリーニングに出す際、きちんと表にして出すように言っています。洗ってくれる方々の手間を省くためです。このように、例え小さなことでも、自分のため、そして相手を思った行動を習慣づけることは、とても大切です。自分のことはもちろん、周りにも気配りできるようになるという意識づけもできるようになるからです。こういった日々の積み重ねが、結果につながるのだと思います」

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