OP戦乱調の田中将大が抱える問題点は? 投手コーチが指摘する3つの理由

開幕まで残り1試合、「自分のボールをとにかく投げる。そうなれば全ては良くなる」

 田中自身は試合後、「考えすぎている部分がある」と語り、自分自身との葛藤が投球に影響を与えたと説明していたが、ロスチャイルド投手コーチはその「葛藤」こそが第三の問題と指摘。「フォームの調整へのこだわり」について、厳しく分析している。

「自分自身に苦しんでいたが?」との質問には「こういう状況になってしまえば、いい投手ではいられない。全ては彼のコントロールの問題」と説明。さらに、「フォームについて考えすぎか?」と聞かれると、「そうだ。昨日の試合後に話した。違うフォームで投げるのなら難しい。マウンド上で違うことを考えていた。それはやりすぎだ。自分の投球に戻らなければいけない。彼自身の能力を信頼することだ」と話した。

 スプリングトレーニングとオープン戦は試行錯誤を繰り返せる重要な期間だが、開幕までは残り10日を切った。オープン戦の登板機会もあと1試合しかない。テストの期間は終了したとロスチャイルド投手コーチは語る。

「彼の希望している修正点について話し合った。すごく細かいところ。彼は自分の信頼するボールを投げるべきだ。メカニック的には問題ない。メカニックに関する懸念を捨て去るべきだ。

 4つ、5つのことを考えらながらピッチングはできない。考えながら投げることはよくない。スプリングトレーニングでは自然なことではあるのだけれど、他の投手がしないほど彼はメカニックに集中している。次の試合は自分のボールをとにかく投げる。そうなれば全ては良くなるようになると思う」

 ロスチャイルド投手コーチは開幕投手の田中に原点回帰を強く求めていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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