「米国流」開幕前後の恒例行事が持つ意味とは?

米国ではキャンプ地から本拠地に帰るのは開幕ギリギリ!?

 日本の各球団はシーズン開幕前、必勝祈願のためチーム全員で神社を訪れ、出陣式をファン、メディアに向けて行い、それぞれが決起集会を行ったことなどをニュースや各選手のSNSなどで目にすることがある。日本では毎年恒例となっている行事がいくつもあるが、米国では開幕前後にはどういった行事があるのかについて触れてみたい。

 3月に入ればレギュラーシーズン中に使う球場を舞台にオープン戦を戦っていく日本のプロ野球とは異なり、メジャーリーグではスプリングトレーニングの試合は主にフロリダ・アリゾナのキャンプ地の球場で、開幕数日前まで試合を行う。

 今年を例に挙げると、タンパベイ・レイズがキューバで、そしてテキサス・レンジャーズとカンザスシティ・ロイヤルズがテキサス州サンアントニオのアラモ・ドーム(以前のNBAサンアントニオ・スパーズ本拠地)でオープン戦を戦うなど「特例」イベントもあった。シカゴ・カブスも毎年のようにスプリングトレーニング中にラスベガスで2試合行っている。

 今年も開幕日の4月3日に4試合が開催されるが、本拠地でオープン戦を戦うチームが現れるのは、3日前の3月31日からだ。

 オープン戦の最終戦からシーズン開幕まで数日間空きがある日本とは違い、メジャーではスプリングトレーニングの最終戦から、開幕まで多くても1日程度しか間が空かない。開幕前夜に本拠地へ入るということがほとんどだ。さらには最終の25枠ロースターに残る選手が開幕ギリギリまで決まらないため、日本のようにチームとしての開幕直前の行事を行うのはなかなか難しい。

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