ロッテ伊東監督が勝敗以外にこだわるモノ 解説者時代に感じた理想像とは

指揮官の理解なしには実現できなかったイベント

 タンパやセントルイス。その他にもニューヨーク、フィラデルフィア、サンディエゴなど様々な都市でメジャーを見て回った。現役、ライオンズの監督時代にはグラウンド内で繰り広げられている眼の前の戦いに集中をしていたが一度、ユニホームを脱ぎ、解説者として渡米したことで本場の世界観に深く考えさせられるものがあった。いつかその経験を生かしたいと考えていた。

 月1回のファン感謝デーをテーマに行うマリンフェスタも、指揮官の理解なしには実現はできない。試合前からトークショー、サイン会、握手会など選手たちはスタジアムの様々なところでファンサービスを行うからだ。

「マリンフェスタは、とてもいいことだと思ったよ。そういえば韓国でコーチをしていた時も、選手たちがスタンドまで足を運んで挨拶をしにいっていたことがあった」

 2016年シーズン。千葉ロッテマリーンズはリーグ優勝を目指しながら様々なファンサービスも推し進めていく。斬新なものから定番のもの。新しいこと。QVCマリンフィールドが、ファンにとって、非日常的な空間で様々なストレスから解放され、笑顔になれる場所になることを目指す。そのために現場、フロントが一体となり、企画を練り上げる。それがマリーンズの良さだ。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

マリーンズ球団広報 梶原紀章●文 text by Noriaki Kajiwara

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