「投げさせてくれ、と」…広島黒田、9回志願の続投で復帰後初の完封勝利

「無理できる年でもない」41歳、「先発が1人でも多く投げれば…」

 復帰1年目の昨季、6月30日の東京ドームでの巨人戦で、完封寸前に逆転負けを喫した試合があったが、「去年のことは一切考えなかった」。2死から走者を得点圏に許したものの、最後はギャレットをセンターフライに打ち取った。

 今年41歳になった右腕は「そんなに無理できる年でもない」と笑いながら、「完封にそこまでこだわりはないけど、先発が1人でも多く投げれば、後に投げる投手の負担も軽くなる」とフォアザチームの姿勢を示した。

 今季は横山、岡田のルーキー2人がすでに先発し、ローテの一角を担っている。「(カープには)若くていいピッチャーがたくさんいる。7回、8回でいいと思わないで、少しでも長く投げたいと思って欲しい」と、エースとしての姿勢を体現する試合となった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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