広島福井、今季初勝利かけて巨人戦先発へ 「警戒しすぎるのはよくない」

昨季は防御率2.25と相性のいい相手、「点を取られなければ負けない」

 広島の福井が今季初勝利をかけて、3日にマツダスタジアムで行われる巨人戦に先発する。

 今季初登板となった3月27日のDeNA戦では、6回3失点で勝敗は付かなかった。チームは勝ったが、2本の本塁打を浴び、相手にリードを許しての降板となった。

「勝ちたい気持ちはあるが、早く1勝したいという気持ちはない」

 取り囲む報道陣に対して、福井は平常心を強調した。相手の巨人は、昨季4試合に登板して3勝1敗、防御率2.25と相性がいい。それでも、今季は開幕から打線が好調で首位を走る相手に「オープン戦では一度対戦したが、今年はまた違う巨人だと思う」と警戒。「すごいバッターが多いが、意識せず、先頭打者をしっかり取ること」と対策を話した。

 さらに「初球からどんどん振ってくるイメージ。(1球目から)ふわっと入ってしまうと、初球ホームランということもある。しっかり考えて入りたい」としながらも「だからといって警戒しすぎるのはよくない。一番ダメなのは、警戒しすぎてフォアボール。それだけは避けたい」と、自分自身に言い聞かせるように話した。

 今季はローテの中心として期待される右腕は「しっかりゲームを作って、点を取られなければ負けないわけだから」と、カード勝ち越しへ、自信も覗かせた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY