前田健太は岩隈より「多彩」 ダルビッシュ恩師がMLBでの成功に太鼓判押す

前田の投球を生で見た元レ軍監督ワシントン氏が絶賛、「信じられない制球力がある」

 2016年のメジャーリーグが開幕した。広島からポスティングシステム(入札制度)で念願のメジャー移籍を果たしたドジャースの前田健太投手は、6日(日本時間7日)の敵地パドレス戦で先発ローテーションの3番手としてメジャーデビューを果たす。オープン戦では6試合に先発し、1勝2敗、防御率2.35と抜群の安定感を示した。

 オープン戦とは別物となるレギュラーシーズンのマウンドを踏みしめる日本人右腕の投球は対戦相手にどう映っているのだろうか。2014年途中までレンジャーズの監督を務め、ダルビッシュ有投手を渡米1年目から指導した恩師のアスレチックスのロン・ワシントン三塁コーチが単独取材に応じ、期待のエースについて鋭く分析した。

「前田は我々相手に先発で投げた。ダルビッシュのようなパワーはない。だが、彼には信じられないほどの制球力がある。それも、どのボールに関してもだ。ストライクゾーン低めに投げ込んでいた」

 前田は3月10日にオープン戦2試合目の先発でアスレチックスと対決。3回を投げ、2安打2四球3三振無失点のピッチングで勝利投手となった。2010、11年とレンジャーズを2年連続でワールドシリーズまで導いた百戦錬磨の闘将は、三塁コーチャーズボックスから前田を観察していた。

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