パ・リーグは全球団が10試合消化 楽天&ロッテが好調、ホークスは苦戦

最下位オリックスは投手陣の整備が急務か

 3位ながら勝ち星は6勝で上位2チームと並んでいる西武は、チーム打率.291と打ちまくっている。昨年、シーズン最多安打記録(216安打)を樹立した秋山から、栗山、浅村、中村、メヒアらが3割を超える打率を残し、オープン戦打率.400で12球団トップだった坂田がこの日の日本ハム戦でも2安打2打点の活躍。実績十分の選手が揃うだけに、しばらくはいい流れが続きそうだ。

 4位の日本ハムは打率.237と湿りがち。エース大谷の今季初勝利も待たれる。ただ、投打がかみ合えば、今後の浮上は十分、期待できるチームだ。

 ソフトバンクは3勝5敗2分の5位。昨年トリプルスリーの柳田が32打数6安打、打率.188。この日のロッテ戦でも7回1死満塁の絶好機に二ゴロに倒れるなど、波に乗れない日々が続く。とはいえ、多くの野球評論家が優勝予想する、大本命のチーム。どの時期にエンジンがかかってくるか。その爆発力も注目したい。

 心配なのはオリックス。3勝7敗で最下位に沈む。オープン戦も4勝9敗3分と、パ・リーグでは6位だった。チーム打率.239もさることながら、防御率5.77と、投手陣が不調。金子、西の先発2本柱もそれぞれ2試合勝ち星なしという現状だ。まだ10試合だが、投手陣の整備は急務といえる。

 残りは133試合。まだまだめまぐるしく順位は変動していく。各チーム、弱点や課題をどのように克服していくか。誰がチームを牽引していくのか。常勝軍団のソフトバンクを脅かす存在は現れるのか。連日連夜のドラマが続いていく。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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