プロ初先発の巨人平良がホロ苦デビュー 高卒3年目は飛躍を遂げられるか

阪神戦でプロ初登板初先発も、4回に突如乱れて降板「悪い流れを作ってしまった」

 巨人の新星・平良拳太郎投手のデビュー戦はホロ苦いものになった。3回までは4者連続三振を奪うなど、阪神打線を無失点に抑えていたが、4回につかまった。1アウト後、3番のヘイグに四球を与えると、4番の福留に外角高めのボール球をライトスタンドへ運ばれ、3ランで先制点を奪われた。

 その後、2アウトまでこぎつけたが、西岡の安打と2つの四球で満塁。もう四球が許されない状況で、投手のメッセンジャーに一、二塁間を破られる2点タイムリーを浴びた。あっという間に4点を失い、降板した。

「3回までは自分の投球ができていたと思うのですが、四球からリズムを崩して、悪い流れを作ってしまいました」と肩を落とし、ベンチで戦況を見守った。後続の投手も失点し、9点差がついた9回には勝利の方程式の一角でもあるマシソンを投入せざるを得なくなった。敗戦の責任の重さを感じていた。

 1軍の先発投手の枚数が足りなくなり、20歳の右腕に大役がまわってきた。平良は昨年1軍デビューを果たした田口麗斗投手と同期。沖縄・北山高校から2013年のドラフト5位で入団した。球団は昨年オフに岡本らとともに台湾のウインターリーグに派遣し、武者修行させるなど期待を寄せている。平良は着実に成長を遂げてきた。

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