イチロー、5戦で2打席 地元紙に胸中明かす、3000安打は「ずっと先にある」

3000安打へ焦点は当てていない? 「打席を得て、その打席でヒットを打ちたい」

 特集でも、「プレー時間はイチローが3000本安打クラブに入るにあたり最大のハードルとなるだろう」と指摘。一方で、「3000本はイチローの日々のモチベーションになってはいないという」とも伝えている。本人も、同紙の取材に対して以下のように答えている。

「もちろん、3000本打ったからって引退するわけではありませんし、その数字を最終的な目標としているわけでもありません。メディアは別の捉えかたをしていますけれども。僕はただ試合に出るだけです」

 記事では、イチローについて「何本打つかにかかわらず殿堂入りだ」としている。日本時代の1278安打を加えて日米通算4213安打に達していることにも触れ、「つまりはピート・ローズの領域だ」と指摘。膨大なヒットを積み重ねてきたキャリアは偉大で、ローズのメジャー歴代最多安打記録(4256本)までは43安打と迫っている。

 メジャー通算3000安打と日米通算4256安打。2つの金字塔に迫るには、とにかく打席に立つしかない。今は我慢の時と言えるかもしれない。

「僕にとって、殿堂入りや3000本安打といった多くの人々が注目している場所に焦点はありません。打席を得て、その打席でヒットを打ちたい。当たり前ですが、殿堂入りは誰か別の人が決めます。自分にとって、それを考えることはいいことではありません。自分にはどうしようもないものです」

 特集では、イチローのこんなコメントも紹介している。1本1本の積み重ねの先に大記録がある。そのために必要な打席数に、イチローは飢えているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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