台湾出身の楽天育成右腕が存在感 「日本で成長しようとする気持ち」も評価

投手コーチも評価「日本で成長しようとする気持ちが高いピッチャー」

 宋家豪は台湾の国立体育大出身で「プレミア12」の台湾代表。150キロを超える直球が魅力の右腕は、昨年の秋季練習に参加し、育成契約を結んだ。練習の厳しさを覚悟の上で来日。日々の練習で体重は7キロ落ちた。杉山投手コーチは「真面目で一生懸命、練習をする。日本で成長しようとする気持ちが高いピッチャー」と練習熱心な姿勢を評価し、「1軍で必要とするピッチャーを優先しないといけないが、もう少し、投げさせたい」と期待している。

 教育リーグのヤクルト戦では、力強い直球を投げ込んでいたものの、詰まった当たりがヒットに。杉山コーチは「速いボールだけでは日本のバッターは抑えられない」と助言し、変化球の重要性を説いた。

 この日は2回以降、カーブが決まり、ヤクルト打線をピシャリ。公式戦初先発で初回にピンチを招いたものの、まともなヒットを打たれずに好投した。

 ヒーローインタビューでは「アリガトウゴザイマス」と日本語で話し、無失点だったことを聞かれると「ヨカッタデス」と回答した宋家豪。今後の目標を問われると「(2軍の)先発ローテーションに入ることと防御率を低くすること。第1の目標は背番号を変えること」と話した。現在の背番号143。まずは2桁の背番号を勝ち取るため、マウンドで結果を出していく。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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