最強左腕カーショーも前田健太の実力に太鼓判 「究極の変化球の使い手」

人間性も評価、「一緒に過ごしていて楽しい」

 百戦錬磨のカーショーは新加入の同僚をそう手放しで絶賛した。左腕が特筆しているのは前田の変化球だ。

 カーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な球種を操る様は米国内でも、昨季まで在籍した平均年俸3442万ドル(約37億円)のエース右腕ザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)と比較されるほど。前田はここまでの3試合で19イニングを投げ、わずか1失点で防御率0.47。17日時点でナ・リーグ2位につけ、カーショーの1.64も上回る圧倒的なピッチングを続けている。3試合で計15奪三振に加え、与えた四球は4。カーショーはその制球面も高く評価している様子だ。

 また、「(ダグアウトやクラブハウスでも)すごくいいやつなんだ。英語はまだ話せないけれど、すごく馴染んでいる。アメリカのライフスタイルに溶け込もうと一生懸命だしね。一緒に過ごしていて楽しいよ」と人間性の素晴らしさについても語っている。

 広島の黒田博樹投手がドジャース時代から親交を深めてきたカーショー。デビュー戦のパドレス戦で前田がチーム初本塁打を放った際はダグアウトで誰よりも喜んでいた。

 前田はここまで味方の好守や絶妙な連係に助けられる場面もあった。西海岸の名門に順調に溶け込む裏には、実力だけでなく、その人間性も大きく影響しているに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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