前田健太、快投で日米通算100勝 7回途中無失点でMLB史上初の快挙達成

6回1死まで無安打投球で3勝目、デビューから4試合登板20イニング以上で1失点は史上初

 ドジャース前田健太投手がロッキーズ戦で今季3勝目を挙げ、日米通算100勝目の節目に達した。前田はこれでデビューから4試合に先発し、25回1/3を投げて1失点。地元テレビ局「FOXスポーツ」によると、デビューから4試合に先発し、20イニング以上投げて1失点以下はメジャー史上初の快挙となった。

 記念すべき100勝目は、快挙達成のおまけ付きとなりそうだった。初回に味方打線が先制に成功すると、前田はこれに呼応するかのように素晴らしいピッチングを見せた。序盤はやや高めの制球だったが、要所でチェンジアップとスライダーを生かしながら、テンポよくアウトを重ねた。

 初回を3者凡退とすると、2回2死からポールセンに四球。だが、その後は出塁を許さずにノーヒットノーランの快投。4回終了まで対戦した打者13人に対し、すべて初球ストライクを奪うなど、主導権を完全に握るマウンドとなった。

 敵地クアーズフィールドでは、元ド軍の野茂英雄氏以来となる偉業達成かと期待が膨らんだが、6回1死、9番ラメーヒューにこの日初安打となるセンター前ヒットを許し、ノーヒットノーランの夢は叶わなかった。

 ラメーヒューの安打から3連打を浴び、一転1死満塁とピンチを招いたが、ここで勝負強さを発揮する。打席に迎えた3番アレナドをチェンジアップで二塁フライに打ち取ると、4番パーラもチェンジアップで投手ゴロ。味方打線がくれた4点の援護を守り抜いた。

 マウンドに戻った7回、先頭レイバーンから空振り三振を奪ったところで、投手交代を告げるロバーツ監督が登場。6回1/3を投げて3安打8奪三振1四球無失点の快投の末、勝利投手の権利を持ったまま94球でマウンドを下りた。試合前にリーグトップの0.47だった防御率は、0.36まで下がった。

 マウンドを引き継いだ中継ぎ陣が奮闘して、4-1で勝利したため、前田は今季3つ目となる白星を手に入れ、日米通算100勝を祝う形となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY