黒田博樹、持ち味光る投球 “好調4番”封じてセトップ4勝目&本拠地4連勝

ビシエドには序盤戦で伏線張る、「インサイドを意識させることができた」

 打線も中盤に黒田を援護した。丸の2打席連続3ランなどで、6回までに8点をもらった。「打線が打ってくれたので、ゲーム展開的にもなんとかなった」と、好調な打線に感謝した。

 メジャーでも対戦した、好調の4番打者を完全に封じ込めたことも勝因だった。「ビシエドには早い回でインサイドを意識させることができた」と前半で伏線を張り、6回の1死一、二塁のピンチでは「全球、インサイドのツーシーム」でショートゴロに仕留めた。

「去年はしっくりくる試合が少なかった」というマツダスタジアムで、3、4月に4勝と好スタートとなったが、「あまり先は見ないで、常に次の登板のことだけを考えている。その中で勝ちがついているのは流れがいいし、チーム状態もいいから」と話し、最後も「次の登板に向けてまたしっかり準備するだけです」と浮かれる様子はなかった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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