「代打イチロー」に地元メディアは懐疑的意見も…決勝打で“手のひら返し”!?

はじめから「代打イチロー」支持の解説者も絶賛「イチローの日」

 一方、実況の併殺打を心配する発言に、解説者のマーリンズOB、プレストン・ウィルソン氏は最初から反論。「イチローの方がよりバットにボールをコンタクトさせることに長けています。ボーアはより飛ばすタイプです。マッティングリーはコンタクトに賭けたのでしょう。イチローはそこが抜群ですから。しかも、彼の方が選球眼があります」とマッティングリー監督の起用法を分析し、「代打イチロー」を支持していた。

 イチローが期待通りのヒットを打つと、マーリンズがこの日、イチローの白いTシャツを来場者に配布する「イチローTシャツデー」と銘打っていたことにかけ、こう絶賛した。

「イチローTシャツの日ではなく、イチローの日です。こう呼ぶべきでしょう。左中間を切り裂いた。ストライクでしたね。イチローはこれまで対峙したすべての投手同様に代償を支払わせました。ここはナイスの一言です。ショートを越すライナー。いいぞ! イチロー!」

 4番手の外野手としてメジャー16年目のシーズンを迎えたイチローだが、メジャー最高とも称される外野陣など有望な若手野手を擁するマーリンズでは、起用法に様々な意見が存在するのも事実。ただ、この日も圧倒的な勝負強さを示した。これからも懐疑的な見方があれば、レジェンドはバットで華麗に粉砕していくことになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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