「1試合1試合必死に」 ドラ3茂木のプロ1号が楽天を上昇気流に乗せられるか

今江の300二塁打や、美馬の4勝目など収穫の多い試合に

 プロの記念すべき1本目が、勝利へ導く一撃になった。楽天のルーキー・茂木が1点を追う2回2死一、二塁、相手のチェンジアップをはじき返し、右翼席へプロ第1号本塁打。鋭く振り抜いた打球は、ポール際ギリギリのところへ飛び、ファンの大歓声が本塁打を確信させた。「勝利に貢献できてうれしい気持ちです。2ストライクと追い込まれていたので、食らいついて、走者をかえそうと思った結果が本塁打につながって良かった」と、お立ち台でうなずいた。

 オープン戦では2試合連続本塁打を放つなど、打力の可能性も見せていたが、最近はバットで結果を残せない日々が続いた。4回2死、左前打を放ってこの日2本目のヒット。マルチ安打は、4月17日の福岡ソフトバンク戦以来と、久々の複数安打が出た。

 試合は今江の史上65人目となる300二塁打達成や、美馬の今季負けなしの4勝目。さらに前回登板、5日の千葉ロッテ戦で6失点を喫し敗戦投手となった守護神・松井裕が、5点差ながら最終回にマウンドに上がり、3者凡退。楽天にとって好材料が多い試合だった。その展開を導いたのは、紛れもなく背番号5の一振りだった。

 早大からドラフト3位で入団した茂木。今年の注目度ではドラフト1位のオコエがおり、入団当初、遊撃手として期待度が高かったのはドラフト2位の吉持だった。茂木は内野でも遊撃として計算されてはいなかった。


【2回裏】プロ1号は逆転の一発!! イーグルスのルーキー・茂木 1号3ラン!! 【動画:パ・リーグTV】

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