巨人・坂本が劇的サヨナラ打「悔しい気持ちを持っていた」

延長12回に競り勝つ

 チームの粘りを坂本は無駄にはしなかった。13日のヤクルト戦(東京ドーム)。1点を勝ち越された延長12回裏。巨人はオンドルセクの前に2アウトを奪われていた。1番・長野がライトへ二塁打。そして代打の大田がボールを見極め、四球で歩いた。ゆっくりと坂本は打席に入った。

 カウントは1-2と追い込まれた。しかし、冷静に甘い球を見逃さず、鋭く体を回転させてバットを振り抜くと打球は左翼線へ。代走の松本、そして大田もホームへ返ってきた。劇的なサヨナラ勝ち。ヒーローインタビューで坂本は「まず(大田)泰示がいい集中力で僕にまわしてくれたので、まず同点という気持ちでした」と後輩の粘りを称え、自身のミスを悔しがった。

 9回までエース菅野が1失点と奮闘したが、援護できなかった。それだけでなく、6回、左翼への二塁打で出塁したが、1死後、クルーズのセンターライナーで二塁に戻れず、ダブルプレー。守備でも失策があった。「毎回、毎回いい投球をしてくれているんですけど、特に僕が走塁ミスだったり、エラーもしました。悔しい気持ちというのはもっていた」と挽回しようと必死だった。「取り返したとは思っていないけど、なんとか打ててよかったです」と振り返った。

 チームは接戦を制して、今季初のサヨナラ勝利。「サヨナラ勝ちというのはチームが勢いに乗りますし、僕が決められて、本当にうれしいです。苦しい戦い続いてますが、主将としてプレーで引っ張っていけるよう頑張って行きたいです」と話すと、スタンドの巨人ファンからさらに大きな歓声がそそがれた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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