ハム栗山監督、4敗目の大谷に頭悩ませる「問題大きい」「しっかり考える」

「試合を支配しきれない」二刀流右腕

 日本ハムの栗山英樹監督が15日、大谷翔平投手の“背信投球”に頭を悩ませた。

 大谷は西武戦で今季ワースト5失点で7回途中KO。162キロを2度計時するなど160キロ超のスピードボールを連発したが、同点の7回無死一、二塁で中村に決勝3ランを被弾。勝負所でのコントロールに課題を残し、4敗目を喫した。

 大谷には常に厳しく背する栗山監督。大谷の復調はリーグ優勝へ欠かせないだけに、試合後の会見は硬い表情のままだった。

――大谷の投球を振り返って。

「いいところもあるけど、いろんなことを考えなきゃいけない。翔平も悔しいと思うけど、それだけ問題は大きい。同点に追いつかれた直後の投球(5回無死二、三塁から3者連続三振)はいい内容だったが、試合を支配しきれないのが事実。投手として何が良くないのか。いいか、悪いか、だけではなく、しっかり考えます」

――160キロ超のスピードボールを連発。真っすぐには力があった。

「スピードは出ていたが、『今日のボールが良かったね』というのがなかった。フォームとか、いろんなことがあると思う。早急に手を打てるように、しっかり考えます」

――6回終了で117球を投げていたが、7回も続投させた。

「(大谷の剛速球に目が慣れ)翔平の後を投げる投手はすごくきついんだ。試合の流れとしても、7回は大谷に任せようと思った」

――今季は他球団も研究している。

「もちろんあると思うが、オレはオレで、翔平は翔平で感じるところがあると思う。スピードは出ないより出た方がいい。ただ、158キロの真っすぐでも打ちやすい球はあるし、140キロでも物凄く打ちにくい球はある。オレは、そういうことを言っている。しっかりやります」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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