メジャーで存在感発揮する小兵 167㎝でも驚異のパワー、その秘密は?

14年首位打者アルトゥーベ、今季はすでに9発&長打率6割超

 2014年度のア・リーグ首位打者で、2年連続200本安打を記録しているアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手。身長167センチの小兵は、いまやメジャー屈指の巧打者となったが、なんと今季はパワーも開花させている。5月17日(日本時間18日)現在、すでに9本塁打を放ち、長打率は6割2分7厘。打者の攻撃的価値を示すセイバーメトリックスの項目wRC+(ウェイティッド・ランズ・クリエイティッド・プラス)は、メジャー平均を示す100を大幅に超える190で、メジャー全体を見回してもデービッド・オルティス(レッドソックス)に次ぐ2番目の高数値だ。MLB公式サイトでは、アルトゥーベの進化の様子と、今季の変化について分析している。

 記事では、デビューした2011年から現在までを3段階に分けている。

 初めは「2011-13年:勝てないチームのおかげで実力以上によく見えた時代」だ。この期間のwRC+は91でメジャー平均の100を下回るが、それでも3シーズンで324敗した再建期のチームでは一番いい選手で、2012年にはオールスターに選ばれている。

 次が「2014-15年:改善されたチームで自らも進化した時代」だ。若手選手が台頭したチームは、2015年にワイルドカードでプレーオフ進出に成功。この期間のwRC+が127に上がったアルトゥーベは、三振率は12パーセントから8パーセントに下がり、長打率は3割7分7厘から4割5分6厘に上昇。メジャー屈指の名二塁手と呼ばれるようになった。

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