MLBの試合時間が昨季に比べ約7分延びた!? コミッショナーは「不本意」

試合時間短縮に取り組むメジャーだが…「少し注意が足りなくなっている」

 イニング間の攻守交代時間を今季から2分10秒に縮めるなど、試合時間の短縮に取り組むメジャーリーグ。だが、昨季の同時期に比べ、今季は試合時間が約7分も延びており、マンフレッド・コミッショナーが「不本意だ」と話しているとESPN電子版が伝えた。

 今季は5月16日現在、9回終了までの試合時間は平均3時間26秒。それに対し、イニング間の交代時間を2分30秒に定め、試合時間短縮を取り入れた昨季は平均2時間53分33秒だったという。

 約7分も試合時間が延びていることについて、コミッショナーは「昨季は選手が試合時間短縮を気に掛けて注意を払っていた。だが、今年は少し注意が足りなくなっているように思う。時短に対する意識をもう一度喚起したい」と話しているそうだ。同時に、4月は米中西部と北東部で厳しい寒さに見舞われたことも原因の1つにあげ、「寒い時は試合時間が長くなるもの」と言っている。

 また、今季は昨季に比べ、ビデオリプレーの回数が35パーセント増えているが、それでも1試合にビデオリプレーが行われる回数は平均1回未満。コミッショナーはリプレーなどに要する時間よりも、試合全体のペースの問題だと考えているようだ。

 MLB機構では、繰り返し時短ルールに抵触する行為を行う選手に対し、選手会を通じて直接電話でルールに従うよう指導しているという。記事では、今年12月に更新される新労使協定に向けて、今夏予定されているMLB選手会との交渉の席で、試合時間の短縮やビデオリプレーなどのトピックについて改善の余地はないか話し合いが持たれるとしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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