岩隈久志、打線の援護受けて2勝目 序盤苦しむも「我慢強く投げられた」

3試合ぶりQSで2勝目

 20日(日本時間21日)に敵地でのレッズ戦に先発し、5月3日アスレチックス戦以来となる今季2勝目を飾ったマリナーズ岩隈久志投手。7回表に代打を送られた時は2点ビハインドの展開だったが、打線の奮起3試合ぶりQSで2勝目に助けられる形となった。

 地元紙「シアトル・タイムス」電子版では、「7回の大量得点が岩隈に勝利をもたらした」と打線の奮起を称えると同時に、この日降雨のために試合開始時間が45分遅れたことにも言及している。試合後に岩隈は「十分準備をする時間がなくて、試合前のルーティンを無視しなければならなかった」と通訳を介して試合前の状況を説明。マウンド上での投球について「序盤は制球がよくなかった。フォームが投げ下ろす感じではなく、横の動きになっていたので、ボールに角度がついていなかった。でも、回を追うにつれて修正ができたと思う」と話したという。

 その言葉通り、4回に3点目を失った後、5回は10球で3者凡退、6回は2死から守備のシフトの裏を掻くセフティーバントで安打を許したが、それでも13球で3死を奪い、さらなる失点を許さなかった。3試合ぶりにクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責点3以下)を記録した岩隈は「序盤に失点してしまったが、我慢強く投げられたと思う。ボールを低めに集めることができた。最後まで踏ん張れてよかった」と話したと、地元紙「タコマ・ニュース・トリビューン」電子版は伝えている。

 この日は敵地での交流戦だったため、今季初の打席にも立った。第1打席は1点を追う2回1死満塁という絶好機だったがレッズ先発ストレイリーの速球を空振り三振、第2打席は4回無死一塁の場面で、しっかり送りバントを決めて、打線をつないだ。

 次回の登板は、スケジュール通りならば25日(日本時間26日)本拠地でのアスレチックス戦。5月3日に今季1勝目を挙げた相手だけに、再びしっかり抑えて、自身今季初となる連勝を飾りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

CATEGORY