MLBにおける「ダービーマッチ」も…ファンにとって1勝以上の価値に?

ロサンゼルスでは高速道路標識を使った盛り上げも

 米国ではスポーツは日々の話題の中心になっている。自分が応援しているチームが勝利すれば、負かした相手のファンに対しても大きな顔ができる。ちょっとしたジョークも含めた要素が「ダービーマッチ」には存在する。

 出会った彼女や結婚相手がライバルチームのファンだったということも珍しくない。そのため、よく観客席が映像で映されて、別々のチームのユニフォームを身にまとうカップルの存在も多く見られる。

 ロサンゼルスを本拠地とするエンゼルスとドジャースは同じ高速道路を利用して、それぞれの球場を行き来できる環境にある。高速道路の標識には、NORTH(北)にドジャースのロゴが、そしてSOUTH(南)にはエンゼルスのロゴが描かれていているところもあり、この2チームが街の至るところを彩っている。

 2015年にはシーズン開幕前の4月2日に開催される「フリーウェイ・シリーズ」に伴い、面白い取り組みが行われた。高速道路から見える広告看板を利用して、この対決を盛り上げた。その標識には「Is your MVP Red or Blue(あなたのMVPは赤を身にまとっていますか? それとも青ですか?)」という問いかけだ。

 その看板にはメジャーを代表する2人、エンゼルスのマイク・トラウト外野手、そしてドジャースのクレイトン・カーショー投手の顔写真も掲載されていた。南カルフォリニア州を代表する2チームのスターが両リーグのMVP賞を受賞したことから、ツイッターなどのソーシャルメディアでも盛り上がり、両チームが共同でマーケティング企画への取り組みを実行した。

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