155キロの直球に87キロのナックル…パドレス捕手が衝撃の「投手デビュー」

大差の8回に登板のベタンコート、2/3回を無失点でMLB公式サイト「印象的な登板」

 パドレスのクリスチャン・ベタンコート捕手が衝撃の「投手デビュー」を果たした。5月31日(日本時間1日)の敵地マリナーズ戦で、4-16と大差がついた8回から4番手としてマウンドへ。投手顔負けの最速96マイル(約155キロ)の直球に加え、“最遅”54マイル(約87キロ)のナックルボールも駆使し、68キロの落差でマリナーズ打線を翻弄。2/3回を無安打3四死球無失点で降板した。

 ベタンコートは先頭ロメロを右飛に仕留めた後、クレベンジャーに四球を与えると、サルディナスは左飛で2死。続く青木は再び四球で、スミスへは2球続けたナックルボールが死球となり、2死満塁で球数が26球となったため降板。内野手のアマリスタに繋ぐという超異例の「野手リレー」が実現したが、オマリーは遊ゴロで無失点でこのイニングを終えた。

 MLB公式サイトではこの投球を大きく取り上げており、「印象的な登板になったようだ」と伝えている。記事によると、試合後に「すごく楽しかったよ」と語った24歳は、マウンドに上がったのが14歳以来だったということを明かし、「ストライクを投げるのは簡単じゃないって分かったよ」とも話したという。

 さらに、グリーン監督が、ベンタンコートが肩を痛めるのを恐れてアマリスタをマウンドに送ったという事実にも言及。本人が「まだ、残りの打者がいたんだけど、監督の決断だからね」と冗談交じりに振り返った上で、「アマリスタのおかげで僕の防御率はまだ0.00だよ」と感謝していたことも伝えている。

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