軸となりつつある若獅子左腕 20イニング連続無失点の西武菊池、覚醒の時

高まる指揮官の信頼、「最近の雄星は落ち着いている」

 そんな左腕に田邊監督も大きな期待を込め、初の開幕投手へ指名。4月はなかなか勝ち星に恵まれなかったが、ここまで先発ローテーションを守り、この日、ついに白星が追いついた。「最近の雄星は落ち着いている。バタつくことがない。冷静にできている」と、指揮官の信頼感も高まるばかりだ。

 試合前には、もうひとつ朗報がチームに舞い込んだ。右足内転筋痛で離脱中の岸がDeNAとの2軍戦で3回無失点。4月24日以来のマウンドで結果を残し、1軍復帰へ光を見出した。主砲の中村、メヒア、栗山と、打撃陣は好成績を残しているものの、ここまで順位は4位と低迷。だが、岸、菊池の左右の柱がしっかり機能すれば、今後の浮上は十分にある。


6月1日DeNA戦での西武・浅村、菊池のヒーローインタビュー動画

 この日のお立ち台では選手の名前入りタオルを持っていたファンを見渡し「女性ファンの方に、圧倒的に(自分のタオルを)買っている方が少ないんで…買ってください」と話し、笑いを誘った。もちろんそれも自身の活躍次第。波に乗り始めた菊池が、チームを上昇気流に乗せる。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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