走攻守で大活躍のレジェンドをマ軍監督も絶賛「典型的なイチロー」

歴代単独31位の通算2965安打、日米通算700盗塁と記録づくめの夜

 マーリンズのイチロー外野手が、2日(日本時間3日)に本拠地でのパイレーツ戦に「1番・中堅」で先発し、走攻守で大活躍を見せた。5打数2安打でメジャー通算は2965安打となり、歴代単独31位に浮上。さらに、7回には今季3個目の盗塁を成功させて日米通算700盗塁に到達すると、守備ではスーパーキャッチを2度披露した。ドン・マッティングリー監督も「典型的なイチロー」と大車輪の活躍を絶賛した。地元テレビ局「FOXスポーツフロリダ」が伝えている。

 延長12回の死闘を制した記者会見でイチローについての質問を受けた指揮官は、穏やかな表情を浮かべた。

「イチは……、典型的なイチローだった。今日はいろいろあったな。2安打、センターでダイビングプレー、壁際でのキャッチ、本当にいい夜だった。イチローの良い面がたくさん見れたよ」

 イチローは3回に遊撃内野安打、4回にはセンターに二塁打を放ち、今季8度目のマルチ安打で打率3割2分3厘まで上げた。守っては、2回2死満塁のピンチで右中間へ飛んだ浅いライナーを快足スライディングキャッチ、4回にはフェンスギリギリの大飛球をジャンピングキャッチした。走塁でも快足を生かし、7回に二塁への盗塁を決め、日米通算700盗塁を達成した。

 走攻守にわたる大貢献は誰にもできることではないが、さも当たり前のことのように「典型的なイチロー」と言い切ったマッティングリー監督。指揮官のイチローへの信頼の厚さがにじんだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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