広島、丸サヨナラ打で延長12回の激闘制す 最近不調も「最後は気持ちです」

SBと1勝1敗1分の五分で3連戦終了、首位浮上「こういう試合を勝てれば」

 広島の丸佳浩外野手が、5日のソフトバンク戦で今季初となるサヨナラ打を放った。延長12回の激戦を制した一打に「僕で決められてよかった」と笑顔を見せた。

 12回裏、無死一、二塁のチャンスで、かつての同僚であるサファテから、センター前にサヨナラヒットを放ち、4時間半を超える試合に終止符を打った。丸は「なんとか転がせば、最悪一、三塁でもいいという気持ちだった」と殊勲打を振り返った。

 最近5試合は打率.167と調子は下降気味だった。「タイミングや間が悪かった。試合の中で合わせ切れない打席が多かった」と自らの調子を分析し、「最後は気持ちです」と精神面を強調した。

 この日の勝利で、パ・リーグで圧倒的な強さを誇るソフトバンクとの対戦成績を1勝1敗1分の五分とした。「欲を言えば、先制して自分たちのペースでやれればよかった。でも、今日は粘れたと思う」と、激戦の末の勝利を喜んだ。

 好調だった4、5月に比べ、交流戦に入って得点力が落ちているが、「なかなか点が入らなかったけど、チャンスを何回も作っていけば、点が入る確率も上がる。こういう試合を勝てれば、最後はいい結果が残ると思う」と首位浮上のその先を、しっかりと見据えていた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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