元ベイ助っ人ブラッグス氏インタ後編、乱闘の与田氏と「一杯飲みに行きたい」

与田氏との乱闘シーンには米国の仲間も「ビックリ」

 球団名が横浜大洋ホエールズから横浜ベイスターズに変わった1993年。ベイスターズの初代4番打者だったグレン・ブラッグス氏(53)が、このたび、20年ぶりに来日。インタビュー後編は野球ファンが印象深い乱闘や、日米の野球観などを語ってもらった。

――ブラッグス氏といえば、1994年6月23日の中日戦、与田投手(現楽天投手コーチ)との乱闘シーンが記憶に残る。もし今、与田さんに会うことができたら話したいことありますか?

「もう終わったことだから特に言うことはないけど(笑)。あれは試合中に起きたことだから、野球の一部だと思っているし、試合終了と同時に忘れているよ。当時も、次の対戦の時に話をして、仲直りをしたつもりでいるから。もし今、会うことがあったら……“握手して一杯飲みにいこう”っていうかな」

――与田さんとの乱闘の時にカッとなったのは、それだけ試合に対する気持ちが強かったということ?

「そうだね。あの頃は特に中日は血気盛んなチームだったから自分でも許せないところがあったんだよね」

――乱闘はやはり思い出に?

「アメリカで、ファンタジーキャンプ(OBがメジャーリーグのキャンプ地に行って、一般の人を集めて野球の練習や試合を体験するもの)っていうのがあって。そのときに当時の仲間にあの乱闘のビデオを見せたらビックリしていたよ。レッズにいたときは穏やかで、そんなことをするはずがないと思われていたから。でも、日本でもアメリカでも試合が始まったら、闘争心むき出しで戦うべきだと思うし、試合が終わったらそれで終わり」

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