ビシエドとバンデンの実力は? ホーナー&郭泰源との比較で見えてくるモノ

開幕戦から爆発したビシエドを見て、思い起こす外国人選手たち

 早いものでプロ野球は気づけば序盤戦を終え、交流戦に突入している。序盤戦を振り返った際、個人的に強く印象に残った外国人選手が2人いる。中日のダヤン・ビシエドと、ソフトバンクのリック・バンデンハークだ。

20160609_delta1
デビューからの数試合で大活躍を見せた外国人打者

 メジャー通算66本塁打を記録した長打力を買われ来日したビシエドは、来日初年度の外国人選手としては史上初となる開幕戦から3試合連続で本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾った。

 その後も4月24日のヤクルト戦での逆転満塁弾、5月7日の巨人戦での2打席連続本塁打など勝負どころでの一発も出た。本塁打の出にくい本拠地を苦にしないパワーでチームの打線の核として得点力をよく支え、3・4月の月間MVPを受賞した。

 この圧倒的な活躍を見て、何人かの外国人選手のことを思い出した。今から約30年前、1987年のシーズン途中に来日し球界を席巻したボブ・ホーナー(ヤクルト)や、翌88年に怪我をしたウォーレン・クロマティの代役としてデビューし初打席で本塁打、さらにデビューからの6試合で5本塁打を放ったアジアの大砲・呂明賜(巨人)。最近の選手では、2013年にデビューからの3試合で4本塁打を放ったキラ・カアイフエ(広島)などだ。

 彼らとビシエドの、デビューから数試合の成績をまとめたのが上の図だ。勝負を避けられなければほとんどの打席でホームランを打っていたホーナー。四球を全く選ばず、果敢にスイングしていって結果を出していたと見られる呂。キラは試合前半の打席で結果を出す一方で、終盤の打席では今ひとつ。単打も記録しているビシエドは、一発だけではないシュアな一面もうかがえる。のっけからのインパクトのある一発で記憶に刻まれた彼らだが、当時の打席結果には、それぞれの特徴も表れている。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY