イチローに王手の一打浴びた元同僚、記録達成は「自分相手はやめて」と本音

4255安打目を浴びたソーントン、「どのくらい記録に近いかは知らなかった」

 マーリンズのイチロー外野手が、ピート・ローズの歴代最多安打4256本に王手をかけた。13日(日本時間14日)の敵地パドレス戦に「1番・ライト」で4試合ぶりに先発出場し、4打数3安打2四球1打点3得点と活躍。メジャー通算2977安打、日米通算では4255安打とした。8回に、この試合3本目のヒットを浴びせられた中継ぎ左腕マット・ソーントン投手は、マリナーズ(04~05年)とヤンキース(14年)で同じユニホームを着た元チームメート。試合後には「(記録達成は)、自分相手にはやめてほしい」と本音をのぞかせた。

 イチローはこの試合、6回までの5打席で2安打2四球3得点と圧巻の活躍。初回には捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディングで生還し、5回1死一塁の場面ではケンプの右中間へのライナー性の大飛球をランニングキャッチするなど、走攻守で圧倒的な存在感を見せた。

 そして、13-4の大量リードで迎えた8回の第6打席では、1死一塁でソーントンから三塁線を抜く左前打。いよいよローズの最多安打記録に王手をかけた。

“王手”の一打を浴びたソーントンは試合後、「(ローズの記録に)近かったのは知っていたけど、どのくらい記録に近いかは知らなかった」と苦笑い。かつて、イチローと2度も同じユニホームを着たことを振り返りつつ、「今日チームメイトに言ったんだけど、この16年間、イチローの体は全然変わっていない。自己管理がしっかりしている。試合前や試合後のルーティンは全然変わらない。3000安打、4000安打っていうのも全然驚かない」と脱帽した様子だった。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY