広島、緒方監督も興奮のサヨナラ勝ち 鈴木が「最後の最後で大きな仕事」

途中出場の磯村、投手陣も評価

 広島は17日、マツダスタジアムで行われたオリックス戦に6-4で勝利した。延長12回、鈴木のサヨナラ2ランでの劇的勝利で、チームは4連勝となり、2位巨人とのゲーム差を5ゲームに広げた。

 8回表を終了した時点で0-4と敗色濃厚の展開だった。しかし、8回に2点を返すと、9回にはルナの2点タイムリー二塁打で同点に追いつき、最後は鈴木の一発で勝敗が決まった。

 緒方監督は「(鈴木)誠也が最後の最後で大きな仕事をしてくれた。ナイスバッティング」と興奮気味に話を切り出した。さらに「イソ(磯村)が守りから入って、最後はチャンスを作って勝利に貢献した。成長を評価したい」と、途中出場で12回のサヨナラ劇のきっかけを作った第3捕手を讃えた。

 守備のミスもあり、先発の黒田が6回3失点で降板した。それでも2番手以降の投手が、12回まで1失点のみに抑えて劇的勝利のお膳立てをした。緒方監督は「2番手以降の投手陣が相手の攻撃を止めたおかげ」と投手陣の評価も忘れなかった。

「チームが最後まで諦めずに戦った結果。全員でもぎ取った勝利」と胸を張った指揮官は、最後に「ファンの人たちが、チームの勝利を願って最後まで応援してくれた。勝ちにつながってよかった。それが一番だね」と4時間51分の激闘を見守った観客に感謝した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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