ダントツ首位打者のロッテ角中 次元の違う打撃で決勝4号3ラン

同郷・松井秀喜氏と似た天才肌、交流戦打率は.355

 ロッテ角中外野手が18日巨人戦で、次元の違うバッティングを見せ、チームを7連勝に導いた。

 2-2の5回に巨人の先発小山から、見逃せばボールの外角高め141キロ速球を右中間中段へ決勝4号3ランとしてたたき込んだ。その前の3回2死二塁では、外角へワンバウンドしそうなフォークをバットの先で拾い、「僕にとっては、あれが一番簡単なボール。ストライクゾーンの変化球のほうが難しい」と、いとも簡単に中前へ2点目のタイムリーを放っている。

 四国アイランドリーグのファイティングドッグス出身。独立リーグから這い上がった雑草男だが、巨人OBで元ヤンキース松井秀喜氏とは石川県の同郷で、天才肌は似ているのかもしれない。

 さすがは首位打者経験者だ。5回に試合を決めた4号3ランについて「ストライクゾーンはなかなか打てない。ホームランを打てるツボに来てくれた」とコメントしたが、並みバッターにはとても口にはできない。角中にとっては、バットの届く範囲でタイミングが合えば、そこが自分のストライクゾーンなのだ。日米通算4258安打と世界記録を更新中のイチローも「自分が全く予想しない球が来た時どう対応するか、そこが大事だ」と語っている。

 この日の3安打で打率は.348とダントツのトップをキープ。交流戦打率は、それをさらに上回る.355だ。「今の時期、タイトルのことは全く考えていない。体力がもってくれればいいが…。タイトルより優勝したい」と、ソフトバンク追撃に闘志を燃やしていた角中。その打撃技術は、また一歩、高いレベルに近づき始めている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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