今秋のドラフト指名目指す23歳捕手、成長支える「ノート」の存在

「NPBに進むうえでは年齢も若くない」

――第7戦のニュージャージー・ジャッカルズ戦では右方向への流し打ちでヒットも打ちました。あんなイメージですか?

「そうですね。ボールも動きますからひっかけて併殺になるよりも、打てるギリギリまで待って逆らわず打つことは意識しています」

――そこを目指すため、垂井捕手の既存の価値観にとらわれずチャレンジする「KABUKI SPIRITS!」とは?

「先ほどの話とは少し矛盾するかもしれませんが……。普段は単打を狙いながら、甘いボールが来れば一発放り込む怖さを持つこと。ここの力を付けたいです。そのために、春先から取り組んでいるインパクトの強さ、ヘッドスピードの速さをさらに頑張ります」

――最後に残る北米遠征と到達点へ向けての力強い抱負をお願いします。

「自分はNPBに進むうえでは年齢も若くない(23歳)。『今しかない』と思っています。なので、けがの内容にケアをしながら一日一日で全力を出すことを積み重ねる。ここが第一にしていきます」

<あとがき>

 今季、徳島インディゴソックスが参加した社会人野球JABA四国大会。JX‐ENEOS相手の大敗を受け、スタメンマスクに抜擢された垂井佑樹。NTT西日本に善戦し、ツネイシからは四国アイランドリーグplusチーム参戦2年目にして日本独立リーグ史上初となるJABA大会勝利をつかんだ理由が、これで解けた。ノートを使った綿密な準備とその根拠に基づいたリード。ここに「経験」と「応用力」が加われば、それは勝利への確かな基盤となり得る。となれば「カブキJAPAN」が今後、北米遠征で躍進する可能性はより高まるはず。もちろん、その中心には垂井佑樹がいるだろう。

(記事提供:独立リーグドットコム)

【了】

独立リーグドットコム編集部●文

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