四国IL選抜が接戦制し3連勝 北米遠征6勝5敗、8試合残し昨年の勝ち星に並ぶ

早くも昨年の勝ち星に並ぶも…中島監督「あんまり気にしないほうがいい」

 そんな原田を守備陣も盛り立てる。6回裏、2死一、二塁のピンチで相手打者が放ったライト線へ抜けそうな打球は二塁手の平間が追いつき、素早くボールを持ち替えて、絶妙なスナップスローでピンチを脱出。7回94球、6奪三振1失点の原田の好投は、本人とチームとの共同作業で作り上げたものであった。

 そして8回表、カブキJAPANは相手の動揺を得点に変える。1死から2番・四ツ谷良輔(愛媛マンダリンパイレーツ)の四球、3番・松澤裕介(香川オリーブガイナーズ)の死球で得た1死一、二塁のチャンスに左打席に入ったのは4番のザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)。彼の判断もまた「初球をたたく」だった。右前適時打で四ツ谷が激走し勝ち越し。2-1とした。

 8回裏は2番手・秋山陸(高知ファイティングドッグス)が3者凡退。9回裏はクローザーの最速149キロ右腕・平良成(高知ファイティングドッグス)が3試合連続登板し自慢の速球でキャピタル打線に対峙。1死から遊撃内野安打を許すも、ここは垂井佑樹(徳島インディゴソックス)が初球で仕掛けられた二盗を見事に刺し、3人で片づけ3試合連続セーブ。チームは3連勝。通算成績6勝5敗。8試合を残し早くも昨年の勝ち星に並んだ四国アイランドリーグplus ALL STARSは、また一歩成長への階段を上ったのである。

 それでも中島輝士監督はこう話す。「あんまり気にしないほうがいい」。そう、まだ「KABUKI SPIRITS!」の旅は道半ば。現地時間6月22日19時5分(日本時間6月23日8時5分)より行われるケベック・キャピタルズとの3連戦2戦目でも、彼らは敬意を払う相手以上に敬意を払い、勝機を見出したうえで、思いきり壁を破っていく。

四国アイランドリーグplus ALL STARS
010 000 010 | 2
001 000 000 | 1
ケベック・キャピタルズ

四国アイランドリーグplus ALL STARS:原田、秋山、平良-垂井
ケベック・キャピタルズ:Roe、McDonald、Ellis-Ehrlich

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