「上の世界」で勝ち抜くために 四国IL選抜がキャピタルズから学んだこと

収穫多かった3連戦、北米遠征は通算6勝7敗に

 しかし7回裏からマウンドに上がった3番手の嘉数勇人(高知ファイティングドッグス)が2死一、二塁から相手の6番打者に外角に入った甘く入った変化球を拾われる。

 打球はぐんぐん伸びてライトフェンスの向こうへ。痛恨の3ランを浴びて試合は完全に決した。思い切り踏み込んで外角に逃げる変化球を捉えるケベック・キャピタルズ打線に四国アイランドリーグplus ALL STARSは屈し2-8。ケベック・キャピタル戦を1勝2敗で終えた彼らは、通算成績6勝7敗で次なる戦いの地、トロワリヴィエールに移動していった。

 ただ、この3試合で得たものは実に大きい。ロックランド・ボールダーズ戦で得た手ごたえを確固たるものにできたこと。そのテンションが少しでも下がれば、たちまち木っ端みじんにされること。彼らが目指す「上の世界」を北米にいながらにして体験させてくれた相手打線に、様々な環境の中でもタフに戦わなければ勝利に結びつかないこと。そして、昨年同様試合終了後にスタンディングオベーションで健闘を讃えてくれたケベックシティの皆さん……。この濃厚な3連戦は、今後の彼らの野球人生、いや人生にとって必ず血となり肉となるに違いない。

 次の試合は6連戦の4連戦目となる現地時間24日19時5分(日本時間25日午前8時5分)開始のトロワリヴィエール・エーグルスとの3連戦初戦。「上の世界」で勝ち抜く力を付ける7試合を、彼らは「KABUKI SPIRITS!」で戦い続ける。

四国アイランドリーグplus ALL STARS
010  000  100  2
112  000  31x  8
ケベック・キャピタルズ

四国アイランドリーグplus ALL STARS:松本、秋山、嘉数、木下-垂井
ケベック・キャピタルズ:Gelinas、Mills、McDonald-Tissenbaum

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