プロ4年目ブレークの裏に的確な自己分析 広島・鈴木誠也の“言葉力”とは

ノーステップ打法のきっかけとなった“ある投手”との対戦

 2本目は、まさにその、前夜の失敗を生かしたものだった。「平野さんとは前日対戦した時、タイミングが合わないことがわかっていたので、最初からノーステップでいった。平野さんのクイックは速いので、足を上げていたら対応できない」。

 前日話した「その前の打席」は、まさにその平野との対戦だった。

「ロッテの清田さんや角中さんの打撃フォームを見て、やってみようと思った」というノーステップ打法を実戦で取り入れたのは、今季のセ・リーグのある投手との対戦がきっかけだった。

「4月の中日戦で若松と対戦した時、若松のチェンジアップには足を上げていたらタイミングが合わないと思った。それで思い切ってやってみたら、いい結果が出た」

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