「最高の折り返し」― 四国IL選抜、北米遠征前半アメリカラウンド総括

宗雪主将「雰囲気がいい」

「オレとしては去年のチームの方がレベルが高いかなと思うけど、今年のチームは粘りがあるよね、その分。やっぱり、みんなでなんとかしようというね。そういう気持ちがベンチにいても伝わってくるし、チーム力は高いと思う。だからやっぱり今回の10試合でも4試合が延長戦。なかなか、そこまで粘り強くなってきたっていう証拠だと思う」

 やはりホームステイでの3日間をはじめ、アメリカラウンドの「入り」からリラックスして試合に入れたことは大きな意味があったようだ。チームが早い段階から1つになっている。試合中も非常に雰囲気がいい。

 第10戦、先制したもののすぐに逆転され、2回裏に早くも3点のビハインドとなったロックランド・ボールダーズ戦で、宗雪将司主将は感じていた。4回表のことである。

「1点獲って乗ってたのに、4点取り返されて。正直、落ち込んでるんかなと思ったんですけど、別に点も入ってないのに急にベンチめちゃめちゃ元気になって。ヨツ(四ツ谷良輔)だとか河田(直人)だとか。急に声出し始めて。『あ、これきょういけるな』って、そこで思いましたね。全然なんもない。三者凡退なんですよ、結局は。けど、めちゃめちゃ声出てたりとか。自分がまだベンチいるときに。ザックが打席のときですけど、いきなり元気めっちゃ出だして。『あ、いいな』と思って。河田なんかも試合出てないですけど声出したりとか。雰囲気がいいので、いいかなと思います」

 チームのまとまりがあり、投手陣、野手陣ともにうまく機能している。昨年、アメリカラウンドで投手陣が相手打線に圧倒され、毎試合どこかでビッグイニングを作られた。今年はそれがない。打線も好調だ。10戦中4試合で2ケタ安打、欲しかったホームランも初戦にザック(ザック・コルビー/高知FD)が放っている。

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