イチロー、01年の経験からカブスに“金言”? 「シーズンとプレーオフは別」

「勝たなくちゃ」というプレッシャーを経験せずに短期決戦へ

 2001年当時のことについて、「116勝もしなければプレーオフで勝てたのでは?」と質問されたイチローは、「それは結果を見れば、そう言える。でも、自分たちが戦っている最中はそんなことは言えないし、もちろん意図的に負けることなんてあり得ない」と、あくまでも結果論であることを強調したそうだ。

 その一方で、シーズン中は流れに乗って勝ち続けたため「『勝たなくちゃ』だったり『勝ちたい』というプレッシャーを経験したことがなかった」とも明かし、「プレーオフは毎日が必勝態勢。シーズンとの違いはそこ。そして、その違いはかなり大きなものだ」と経験から学んだ思いをぶつけたという。

 現在のカブスは年間100勝を大幅に超えるペースで白星を重ねている。2001年のマリナーズを思い起こさせるほどの強さを見せるカブスは、先人の経験と教えを生かすことができるのだろうか。あるいは、歴史が示唆する通り、短期決戦のプレーオフで苦しむことになるのか。少なくとも、メジャー16年目の大ベテランが1年目に味わった悔しい経験には、耳を傾けても損はなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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