マーリンズで「崇拝」されるイチロー シアトル地元紙が移籍後の“変化”特集

本人が取り戻した「感覚」とは

 そして同記者はヤンキースを経てマーリンズに加入したイチローがリラックスした様子で野球に取り組んでいることに着目し、現在のチームメイトから「崇拝」されていることもレポート。08年の同紙の記事では、クラブハウス関係者が「彼のことをこんなにも嫌っている選手が大勢いるなんて信じられないよ」と語ったことを伝えていたという。

 ウォルツ氏も「今、彼は若い選手とコミュニケーションをとれているし、随分、気を楽にしてやれている。そして試合を楽しんでいるね」、「今のようなイチローの姿は01、02年のマリナーズ時代には見られなかったよ」と話しているという。

 同記者はイチローのコメントも紹介。今回の取材でも現役を「最低でも50歳まで」続けることを明言したベテランについて、「イチローの成長の糧があるとすれば、それは予想に逆らうことだ」と記している。

 記事の中で、イチローは3000安打についても言及。「ピート・ローズの件についても同じことを言ったけど……もっと早くたどり着けると思っていました」と振り返りつつ、「数字は特に関係ありません。でもボールを打つ時の感触、試合に出る時の感覚が戻ってきたんです。何よりもこれが一番喜ばしいことです」と語っている。

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