イチロー、記録ラッシュの中で光る勝負強さ 今季得点圏打率は.435

過去得点圏打率4割超えは2001年のみ、昨季の.207から大幅アップ

 自身の成績を振り返ってみても、16年のキャリアを通じた得点圏打率.309を1割以上も上回る。これまでの最高はメジャー1年目の2001年に記録した.445で、2002年以降は4割を超えたことはない。特に、ヤンキースへ移籍した2012年以降は、いずれの年も.250を下回る打率だった。特に、昨年の得点圏打率は過去最低の.207に沈んでいた。

 メジャー通算500盗塁を皮切りに、日米通算安打数でピート・ローズを超えたり、日米通算三塁打数が福本氏の日本記録に並ぶなど、記録ラッシュに沸くイチローは、メジャー通算3000安打という次なる記録にも一歩一歩近づいている。輝かしい記録にばかり目を奪われがちだが、チャンスで見せる勝負強さでも、42勝39敗と勝ち越すチームに日々貢献している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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