日ハム大谷、「1番・投手」を伝えられたのは前日 「全く予想してなかった」

30イニング連続無失点、ソフトバンク3タテに「3つ勝つことはうちからしたら大きい」

 投手で1番の慌ただしさ。花巻東高でも「3番か4番しか打ったことない」という不慣れな打順だ。それでも、大谷は準備が出来ていた。

「中田さんと初めて対戦するわけではない。どういう感じなのかある程度、頭に入れている。打順はどこでも変わらないと思っている。5番だと初回に打席が回ってくるか、来ないか分からないですし。最初から絶対に先頭で打席に立つ状況は、やりにくくなかったです」

 むしろ、先頭打者弾で先制点をたたき出したことは、投球へも好影響を与えた。4回まで毎回得点圏に走者を置いたが、最速161キロの直球、スライダーで再三のピンチを脱した。6月12日の阪神戦(札幌ドーム)から続ける連続イニング無失点は30イニングに伸ばした。

「結果的に一番いい形で得点もできた。立ち上がりは安打を打たれてましたし、自分で打って得点をしていたので、慌てることはなかったです。最少失点でいければと思っていた。ゼロでいけて良かったです」

 13年7月以来のソフトバンク戦同一カード3連勝で、首位・ホークスと6.5ゲーム差とした。

「ここで3つ勝つことは、うちからしたら大きい。まだゲーム差はある中で、次に対戦する時に嫌な印象を与えられるかなと思います。今日の僕というよりも、1、2戦目に先発(高梨、有原)がいい投球していた。そこが一番かなと思う」

 5日からの楽天2連戦(山形、コボスタ宮城)では野手として出場する見込み。二刀流の進化に終わりは見えそうにない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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