阪神最下位転落、燕山田は逆転28号、日ハム大谷は「1番・投手」で初球先頭弾…3日のプロ野球

広島4発で5カード連続勝ち越し、中日福田は満塁弾、日ハム10連勝、SBは今季初カード3連敗

 プロ野球は3日、各地で6試合が行われた。セ・リーグの首位広島は打線が17安打13得点とDeNA投手陣を粉砕し、5カード連続の勝ち越しを決めた。初回に松山のタイムリーで先制すると、新井の3ランも飛び出して一挙4得点。その裏の筒香の2ランなどで3回までに5-4と1点差に迫られたが、4回に先発・戸田のタイムリーで追加点を奪った。5回からは4投手で継投。打線も途中出場の下水流が2打席連続弾を放つなど、この試合4本塁打でDeNAを突き放した。DeNAは筒香が2本塁打を放つも、投手陣が打ち込まれた。

 中日は阪神に快勝。同点の3回にビシエドのタイムリーで勝ち越すと、福田が満塁弾を放ち一挙5得点。3点差となった7回にはナニータのソロ、8回にはビシエドがこの試合3打点目となるタイムリーを放ち、突き放した。先発・吉見は5回3失点ながら4勝目。阪神岩貞は今季3度目の満塁被弾で自身4連敗。阪神は単独最下位に転落した。

 ヤクルトは主砲の2試合連続の一発で巨人に連勝し、3連勝で最下位から脱出した。1点を追う7回、山田がマシソンから2ラン。前日の決勝ソロに続き、リーグトップ独走の28号を放ち、逆転に成功した。さらに、中村の犠飛、大引のタイムリーでリードを3点に広げて快勝。巨人は2点を追う5回に坂本、阿部、ギャレットのタイムリーで一時は2点差を逆転するも、救援陣が踏ん張れなかった。

 パ・リーグでは、日本ハムの大谷が圧巻の活躍を見せ、首位ソフトバンクを3タテ。9年ぶり10連勝でソフトバンクとのゲーム差を「6.5」に縮めた。大谷は「1番・投手」で先発し、初回に中田から初球先頭打者ホームラン。その後も敬遠を含む3四球を選んだ。投げては最速161キロの直球を武器に8回5安打無失点10奪三振。自身7連勝で8勝目を挙げ、30イニング連続無失点で防御率も1.90と1点台に突入した。ソフトバンクは今季初の同一カード3連敗を喫した。

 オリックスはロッテに鮮やかな逆転勝利。3点を追う6回にクラークのタイムリーなどで2点を返すと、続く7回に糸井のタイムリーで同点。さらに、プロ初出場初先発の園部が決勝タイムリーを放った。先発ディクソンは6回3失点ながら6勝目。ロッテは先発スタンリッジが6回に突如崩れると、7回には2番手・大谷がつかまり逆転負け。3位に転落した。

 西武も逆転で楽天を破った。初回に先発の多和田が3点を失うも、5回に秋山、中村のタイムリーで1点差として、渡辺の犠飛で同点に追いついた。9回には中村が決勝タイムリーを放ち、連敗を6でストップ。7、8回の2イニングを無安打無失点に抑えた武隈が5勝目。楽天は初回にウィーラー、銀次のタイムリーで3点を先制するも、2回以降は散発の4安打に抑えられた。

【セ・リーグ】
◇DeNA 6-13 広島(横浜)
勝 ヘーゲンズ(4勝1敗)
敗 モスコーソ(4勝7敗)
HR【D】筒香18、19号、宮崎8号【広】新井7号、會澤3号、下水流2、3号

◇中日 8-3 阪神(ナゴヤドーム)
勝 吉見(4勝2敗)
敗 岩貞(4勝6敗)
HR【中】福田4号、ナニータ8号

◇ヤクルト 6-3 巨人(秋田)
勝 ペレス(2勝1敗)
敗 マシソン(6勝2敗1セーブ)
S 秋吉(3勝3敗4セーブ)
HR【ヤ】山田28号

【パ・リーグ】
◇ソフトバンク 0-2 日本ハム(ヤフオクドーム)
勝 大谷(8勝4敗)
敗 中田(3勝2敗)
S マーティン(1勝0敗8セーブ)
HR【日】大谷10号

◇ロッテ 3-4 オリックス(QVCマリン)
勝 ディクソン(6勝6敗)
敗 大谷(1勝2敗)
S 平野(1勝4敗14セーブ)

◇楽天 3-4 西武(Koboスタ宮城)
勝 武隈(5勝2敗)
敗 ミコライオ(2勝1敗)
S 増田(3勝3敗13セーブ)

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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