前田健太と呉昇桓も有力候補に 米メディアが前半戦終了時点で新人王予想

前半戦で100イニング超の前田、安定感抜群の呉昇桓は前半戦終盤からクローザーに

 前田健太は18試合に先発し、8勝6敗、リーグ12位の防御率2.95。前半戦だけで103回2/3を投げており、先発投手としてマッツの96回、ゲラの82回1/3を上回る。打球直撃などのアクシデントもありながら、怪我人続出のドジャースで先発ローテーションを守っていることは、地元メディアでも高く評価されている。シーズン終了後に、チームメートのシーガーと新人王を争うことになるのだろうか。

 また、元阪神の呉昇桓に対する評価も高い。リーグ2位の45試合に登板し、2勝無敗2セーブ14ホールド、防御率1.59と圧巻の成績。守護神のローゼンタールが不調のため、前半戦終盤からはクローザーを任されている。WHIP(1イニングあたりのヒット+四死球)も0.86と優秀で、シーガー、前田の強力なライバルとなりそうだ。

 ア・リーグでは、9勝2敗、防御率2.11のマイケル・フルマー投手(タイガース)、打率.282、11本塁打、36打点のノマー・マザラ外野手(レンジャーズ)が有力候補とされている。

 前田が新人王に輝けば、日本人選手としては2001年のイチロー(当時マリナーズ)以来。NPBで実績のある選手がルーキーイヤーに活躍すると、新人王にふさわしいのか必ず議論が沸き起こるが、今季終盤にもそんな事態になるのか。前田と呉昇桓には、議論を呼ぶほどの活躍を期待したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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