【高校野球】 「連合チームVS優勝候補」 滋賀学園が2季連続甲子園へ快勝スタート

それぞれが持ち味を発揮、独特の雰囲気がある夏の初戦を突破

 長い攻撃を挟んでマウンドに立った神村は3回先頭の石田仁(2年)に四球を与えてしまうが、次打者を三振、1死一塁からのバントも好フィールディングで二塁で刺し、打順がトップに返っても1番・岡崎虎琉(3年)をセカンドゴロに仕留めお役御免。3回を投げて1安打1四球無失点。打者10人に対して5奪三振という投球内容でマウンドを先輩に託した。

 4回は左腕の吉井陸登(3年)が長いリーチを生かしたカーブ、スライダー系の変化球を武器に3者凡退。5回も奥東草太(3年)が危なげなく3人で打ち取りコールドゲームが成立。どんなチームでも浮き足立つ独特の雰囲気がある夏の初戦を突破した。

 選抜では思い切りのいい徳留魁人(3年)を切り込み隊長に、黒子役の井川が2番でつなぎ、クリーンアップは勝負強い後藤、一発のある馬越、長打力が持ち味の松岡という並び順だったが、この日はチーム一の俊足を誇る山口に打線の火付け役を任せ、クリーンアップは馬越、松岡、後藤と並べた。

 調子に応じて組み替えざるを得ないのではなく、組み替えることが出来るという点は大きな強みだ。他にも代打で起用された武井琉之(2年)は初球を叩いて安打を放ち、4回から守備に就いた沖縄出身の小柄なセカンド・渡嘉敷清悟(2年)も安打を記録した。

 滋賀学園は神村を軸とする投手陣も夏のマウンドを経験し、それぞれが十分に持ち味を発揮。この夏はノーシードからの挑戦で同じブロックには春優勝の光泉がいるが、2季連続の甲子園へ向けて好スタートを切った。

(記事提供:高校野球ドットコム)
http://www.hb-nippon.com/column/541- gene/10481-20160418no56gene

【了】

小中翔太●文

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